今回は、翻訳の文書に関する記事になります。
翻訳というと、「何語から何語なのか?」とか「緒どんなジャンル・どんな分野なのか?」といったことに意識がいきがちですが、「どんな種類の文書なのか?」というのも翻訳依頼する上で重要になります。
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文書の種類の重要性
「どんな種類の文書なのか?」とはつまり、「読み手は誰なのか?」ということに直結してきます。専門的な分野になればなるほど、読み手が読みやすく、さらに読み手が求める文章にならなければなりません。
なので、文書の種類にによっても翻訳会社に依頼する際には、慎重にリサーチする必要があるのです。
例えば、学術的な論文や公的な証明書などが一般向けのくだけた文章だとおかしいですよね?逆にくだけて良いところで学術的な文章の調子になってもおかしいはずです。
そういったケースってけっこう散見されます。例えば、海外製品の説明書等で、ここまで難しい単語わざわざ使うか?といったパターンや、かと思いきや、いきなりくだけた説明口調になったりするのを読むと、やはり信用できない感じになってしまいます。
文章によっては、専門家やその知識を豊富に持っていて、なのかつ教えるのが上手い人が書かないとよくわからない内容になるケースって多いですよね。
私たちの立場でいうと、同じ日本人が書いたのに、同じ日本人でも全く何を言ってるかわからないことも多々あります。
もちろん文章自体の上手さも大きく影響するのでしょうが、ネイティブ同士でもそういう事例が多いとなると、ネイティブじゃない人が翻訳するわけですから、いかに難しい作業になるか、いかに知識と経験が必要か、理解いただけると思います。
そのようなことを防ぐため、分野・言語ももちろんそうなのですが、翻訳依頼したい文書を得意としている翻訳会社なのか?実績はあるのか?をよく確認しましょう。
また、公的な証明書など、文章の種類によっては翻訳後に提出期限が決まっている場合もありますよね?そういった点もしっかり確認することがとても大事になります。
文書の種類
・学術論文
【学士論文、修士論文、博士論文、研究論文、医学論文、投稿論文、学会発表資料】
・技術文書
【検査要領書、仕様書、安全性検査シート、操作手順書、組み立てマニュアル】
・特許文書
【業務委託(請負) 契約書、代理店契約書、ライセンス契約書、異議申立書、販売契約書、秘密保持契約書】
・ビジネス文書
【プレスリリース、企画書、会社案内、企業広告、会議用の資料、履歴書、職務経歴書】
・文芸・ゲーム・漫画
【文芸作品、テレビ・PCゲーム、漫画】
・公的証明書
【出生届証明書、戸籍謄本、戸籍抄本、卒業証明書、婚姻受理証明書、除籍謄本、改製原戸籍、成績証明書、原戸籍】
・説明書・マニュアル
【パンフレット、製品カタログ、取扱説明書、マニュアル】